★東芝の衰退.....2008/09/17
巷にはあまり知られていなかった、衛星を使った移動体向け放送「モバイル放送」(モバHO!)のサービスを2009年3月末を目処に終了すると東芝が発表した。負債総額は250億円。2004年10月のサービス開始当初は3年で最低150万人の会員獲得を目指していたが、現時点で10万人にとどまり、十分な会員数が得られなかったため、事業継続は困難と判断。終了を決定したという。
しかもこの放送サービスの為にわざわざ韓国の企業と共同で、Sバンド放送衛星(MBSAT)を打ち上げ、放送に利用していた。「事業終了後も韓国企業と調整しながら放送衛星の運用は継続する」としているが、Sバンドが必要なほど、国内の衛星回線は不足していないので、運用を続ければ続けるほど負債がかさむ事になる。
新しいシステムには大きなリスクが伴う。しかし事業を開拓し果敢挑戦する事も忘れてはならないが、それにしても東芝の失策が続いているのが気になる。
次世代DVD記録方式としてブルーレイに対抗したのがHD DVD。東芝の挑戦だったが、あっけなく敗北。これでも多額の負債を計上した。家電からも一部撤退を表明しているし、この所の東芝は失敗ばかりが目に付く。
私的意見として、新製品や新規格を提唱しても、それはどれも旧式を変化させて、小手先だけの製品開発になってしまっているような気がする。やはり今の時代は、新技術の開発と、基本を根底から覆すシステムの開発だと思う。実は殆ど知られていないが、ヨーロッパ市場にはDVB全規格対応(地上波込み)のFTAチューナーを搭載したハイビジョンDVDレコーダーがある。メーカーは忘れたが、確かに日本メーカーの製品だった! こんな製品が出たら私は真っ先に買うだろう。
もう一つ気づくのは、モバHO!は本当に必要だったのか? と言う事。私がこんなサービスがあると知ったのは去年の事だった。この放送サービスに出資していたのは、韓国のSKテレコム、日本ではトヨタ自動車株式会社、松下電器産業など91社が出資し世界初の移動体向け放送としてスタートしたが、何せCMを見た事が無い。広告も見た事が無い。さすがこれほど宣伝費用を削ると、私でも気づかなかった。何ともお粗末な計画だった訳だ。
★旧タイプチューナー復活.....2008/07/22
この所不運続きである。
昨年までに比べ、かなり体調が戻ってきたので、アンテナの整備を始めた。長い間放ったらかしにしていた120cmディシュに、センター用のBS専用LNBを取り付け。これまで見た事のなかった各ハイビジョンのチャンネルを見た。まるで24時間ショッピングチャンネルのような中途半端なモノばかりで、かなり期待を裏切られた。いくらチャンネル枠を確保したいからと言っても、コンテンツの出し惜しみと言うか、低品質の番組ばかり。元々目的はNHKの歌謡番組だし、アナログを見たかったので、一応今の所満足。あと少しでアナログも消失するが、それまでは見ましょう。
次はその隣に設置している、150cmセンターディシュにCバンドLNBFを取り付けた。本当は、鉄塔の上にアルミメッシュ製のアンテナを取り付けたかったが、問い合わせた某電気が、何度聞いても値段を教えてくれないので、仕方なく設置済みの150cmセンターを活用する事にした。このアンテナの場所には元々250cmのセンターメッシュがあった。しかし洗濯の物干しがぶつかって、メッシュが飛び出て、使いモノにならなくなった(無念)。そこで代わりに取り付けたもの。だからH-H駆動式なのだが、これもまた長い間動かしてなかったせいか、ビクとも動かない。テスターで見るとどうやら電源が来ていないと判明。と言うか早い話、壊れていた…。やむなく代わりを購入。これから取り替えるのだが、それより厄介な事が起こっちまった!
まず先日購入したばかりのGospell Digital satellite tuner GSR-S80Fのリモコンが壊れた。無反応。電池を替えてもダメ。当地にはそれらしい修理屋もなく、これまで登録したチャンネルしか見られない羽目になった。
更にこれまたつい数日前に購入した、「手のひらサイズのチューナー」も僅か三日で動かなくなった。3日間はちゃんと映っていたのだが、唐突に映らなくなり、電源ランプが点滅するばかり。……おいおいどうするんだ? これじゃぁ使えるチューナーが無いじゃないか。しかもせっかくの150cmと90cmのアンテナの調整が出来なくなってしまった。
そこで思いついたのは、老体に鞭打つようだが、現役を退いて数年のHSS-100Cに再登場をお願いした。リモコンも今でもしっかり動く。チャンネル登録も昔からあるチャンネルは何の問題も無く登録出来た。さすが当時高額だった事もあるし、やはり韓国製は堅牢強固に出来ているらしい。勿論、NOKIA9200も健在だが、こちらは残念ながら電源供給部が壊れて、LNBへ電圧を供給出来なくなった。しかし新しいチャンネル云々と拘らなければ、十分使える。
これらは全て田舎という条件の悪さなのかもしれないが、仕方ないだろう。
★地上デジタル方式、チリやフィリピンでも採用か?.....2008/04/18
日本の地上デジタル方式は
別表の通り、現在、ブラジルのみの採用となってしまっている。欧州方式より遅くスタートした結果、ヨーロッパはもとよりアジアや中東でも既に欧州方式を採用。巨大市場のアメリカ等北米大陸も独自の方式に決定した。
日本方式が世界基準の一つと認められたのは2000年。放送開始は2003年と、あまりにも出遅れてしまったのが原因だ。
日本方式を採用したのはこれまでブラジル唯一国。韓国もアメリカ方式を採用している。しかしここに来て、政府関係筋はまだ方式の決定していない南米やアジアに期待を寄せ、売り込みに懸命だ。実はタイやラオス、フィリピン等はまだ決まっていない。
比較的障害物に強いと言われる日本方式だが、果たしてこれからどれだけ採用国が増えるか…。ちなみに日本は世界携帯市場に参入が遅れた為、日本方式は殆ど採用されていないという苦い経験がある。国内にばかり目を向け、宣伝合戦を繰り広げ、挙げ句の果てに日本国内でしか使えない携帯になってしまった。
結果的に、海外の方式を導入せざるを得ない屈辱を味わった。地上デジタル方式もかなり出遅れた感は歪めないが、どこまで挽回出来るか…技術的に勝っていても、製品化や実際の実績が付いて来ないと世界市場は受け入れてはくれない。
各国の地上デジタル方式は4月下旬頃には、概ね決定される見通しだ。外部参考記事→
地上デジタル方式、チリやフィリピンでも採用か?
★ビートルズ音楽を北極星に向けて送信.....2008/03/23
アメリカ航空宇宙局(NASA)は去る2008年2月4日米東部標準時間午後7時、NASA創設50周年記念として、スペインにある直径70メートルの巨大パラボラアンテナから、ビートルズの「アクロス・ザ・ユニバース」を北極星に向けてビーム送信した。
この日は曲の録音40周年に当たり、米国在住の熱心なファンがNASAに企画を持ち掛け、実現した。
本来は無人探査機と交信するための深宇宙ネットワークの関連施設(米カリフォルニア州)で、この日職員がパソコンを操作、マドリード郊外のアンテナから431光年離れた北極星に向け、曲のデジタルファイルが送信された。
ビートルズの元メンバー、ポール・マッカートニーは「よくやった!宇宙人によろしく言っておいてくれ」との伝言をNASAに寄せていた。
そう言えば、無人探査機「ボイジャー」にも銅板に記録した地球と人類のデータが搭載さている。既に本来の役目を終え、太陽圏外を遙か宇宙に向けて今も飛び続けている。人類はいつの時代でも、「一人ぼっちではない」証拠を探し求めている。それは人類の永遠のテーマなのだ。
★ニューヨークフィル、平壌公演.....2008/02/27
KCTV(朝鮮中央テレビ)は昨日、平壌市内にある東平壌大劇場から米ニューヨークフィルの公演の模様をTHAICOM-5
フットプリントマップAを使って衛星生中継した。
米の交響楽団が北朝鮮で演奏するのは勿論史上初になるが、それ以前にも、旧ソ連時代と冷戦時代の中国でやはり米の交響楽団が演奏会を開いた事があるらしい。その後両国は大きな変貌を遂げた事は言うまでもない。今回の平壌での公演も過去を例に挙げ、米朝の雪解けか…と憶測が呼んでいる。
26日午前から特にヨーロッパ各国向けの平壌を紹介する映像伝送が、ASIASAT-2の4083H SR4167 FEC5/6で行われた。それを見るとフランスとドイツ向けのようだった。映像は全て韓国MBCが撮影し、APTNの回線で送られた。ちなみにこの模様を生中継したのは、フランスの「アルテ・フランス」とアメリカの「チャンネル13」の2つだと聞いている。
午後6時、KCTVで演奏会の模様が放送された。実は私は今年になってから生でドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を聴く機会があった。この曲は私の大好きな曲だ。ニューヨークフィルの演奏を生で観る事が出来るなんて、なかなか訪れないだろうと思いながら観ていたが、少しイメージが違った。何が正しいとかは無く、指揮者次第だとは分かっているものの、アレンジが大きく付け加えられている事が分かった。聴き慣れたイメージとはかなり異なっていた。それは「アリラン」でも見受けられた。編曲が曲調を柔和に変えていた印象を持った。ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」と言えば何と言っても、レオポルド・ストコフスキー(1882-1977)指揮のものが一番だと思っているので、どうしても持っている彼のアナログ版レコードと比較してしまうのだが、昨夜の演奏は些か物足りなさを感じた。冒険的優しさが強く出過ぎた感が歪めない。
さて余談になるが、生中継を観てて…こういう記念すべき演奏会なのに、やはり寝てる人が映ったのにはちょっと驚き。あの人は大丈夫だろうか…と心配してしまった。

★大晦日、西端の衛星波を捉える!?.....2007/12/31
昨夜から降り続いた雪はアッと言う間に、周囲を銀世界に変えた。普段西の空は、隣の樹木に阻まれ、見通しが良くない。西端の衛星電波はこれまでTHAICOM-5が限界だった。
しかし雪が積もるとまるで蒲鉾のように、樹木の枝が埋もれてしまう。と言う事で、何年ぶりかに、更に西端…奥羽山脈の稜線ギリギリまでアンテナを傾けて受信にトライ!結果は見事、電波を捉えた!
何年ぶりかにTVマダガスカルのデジタル放送を受信。それまではアナログだったので電波が弱くても何とか映像を受信出来ていたが、デジタル放送に移行すると共に衛星も変更した為、受信が非常に困難だった。受信を妨げる物は、山と樹木。
さて次は太平洋衛星INTELSAT-701に挑戦しよう! アクチュエータが破損し、取り替えたら、東経180度まで廻らなくなったので、固定位置をずらす予定である。今年、殆ど衛星に疎遠だった為に、海外衛星放送の世界に何が起きたか…或いは何が起きようとしているのかさっぱり分からないが、来年は少し積極的に追っかけて見る事にしよう。
所で、今ハマっているチャンネルは、東経80度のEXPRESS-AM2のMuz TV LOVEと言うロシアの音楽専門チャンネル。このチャンネルをしばらく見ていると妙な事に気づくのだが…果たしてそれは何か???? ご覧になれる方は是非見て欲しいです。
★アルジャジィーラ・イングリッシュは何を伝えるか?.....2007/04/08
中東カタールの衛星放送局Al Jazeeraは東経105.5度のAsiasat-3Sから英語版のAl Jazeera Englishの放送を開始した。
本来Al Jazeeraのアジア・オセアニア向けの放送は東経166度のIntelsat-8(旧Pas-8)のオーストラリア向けの中東パッケージとして放送されているが、これはスクランブル放送の為、一般的に視聴する事は難しい。このパッケージにはレバノンやアラブ首長国連邦などが含まれるものの、アラビア語の放送の為、実質的ではなかった。それが今回のAl Jazeera EnglishはASIASAT-3Sの広域アジア向けとして編成されているパッケージを利用している。このパッケージは3760MHzの水平で放送されており、ドイツ公共テレビやMTV PAKISTAN、ブルームバーグTV、Indus Vision、スペインTV5などが含まれている。
天候も回復し今日からアンテナをAsiasat-3Sに向けた。Al Jazeera Englishはニュース番組を繰り返し放送する合間に、映画の話題やオーストラリア・リポートなどを行っていた。ただ気になったのは伝送レートの低さによるブロックノイズで、早い動きには対応出来ていない。それでもエンターテイメント性は殆ど無いので、低いレートと低い補正でもいいのだろうと思った。
おそらく彼らの目的は、CNNやBBC WORLDのような映像クオリティより中東発の英語ニュースチャンネルという形を作りたいのだろう。
ところでNHKの番組でこの放送の事を知ったのだが、Al Jazeera Englishはアフリカのニュースに言及している所が珍しいと思った。何しろNHKの国際放送でもアフリカのニュースは殆ど見ないし、国内向けでは紛争でも起こらない限り伝える事はないのだろう。NHKのアフリカのニュースはアメリカを追随する形で放送される事が多い。それはそれで良いと思うのだが、もっと中国やロシア、韓国などを日本の視点からもっと放送しても良いのでは、という印象を受けた。何でもNHK WORLDは変革を迫られているらしいが、報道関係者ばかりで番組を編成しても、果たして海外に受け入れられるかは大いに疑問である。
★インドネシア-- 情報の閉ざされた国.....2006/05/30
2006年5月26日、インドネシアのジャワ島でマグニチュード6.3の地震が起きた。小さな島々からなるインドネシアは、隣町の情報さえ災害時に満足に伝わらない。これと似たような事が日本でもあった。豪雨と地震と雪崩と豪雪による集落の孤立。死傷者の数も分からぬまま、救助隊は崩れた道路沿いに進み、その惨劇を目撃した。集落が丸ごと消えていた。
情報の密度が濃くなった日本でさえ、たった一本の送電線が頼り。たった一本の携帯電話中継器が頼り。それは自然の力に跡形もなく消えていた。山岳遭難では、アマチュア無線が命綱となった事もある。携帯電話もしかり。
しかし、今回のインドネシアの地震災害が、世界に重大事として伝えられる事はなかった。NHKの当初の扱いも短いものだった。だが、事態は深刻だった。現地からの情報は地を這い、徐々に広がった。赤十字が到着したのは2日後だった。近隣諸国から援助に来る気配もなくインドネシアは悲鳴だけを上げていた。
1996年5月16日、インドネシアは大型の放送衛星PALAPA-C2を打ち上げた。アジア・オセアニアをカバーする高出力の衛星だった。ところが、誤算が起こった。インドネシアの政情不安、東チィモール独立紛争と、経済的復興が遅れ、そのしわ寄せは後継衛星打ち上げにも影響する。早期に計画されていたPALAPA-C3の打ち上げを延期。そのため、PALAPA-C2の送信出力は抑えられ、寿命を延ばす体制が取られた。
PALAPA-C2にはアジアビームと言うのがある。この送信波を使っているのが、ブルネイとシンガポールである。このビームは容易く日本でも受信が可能である。しかし、インドネシア国営を始めとする全てのインドネシア放送は、日本に届かない。この為、インドネシアで起きた地震災害の大きさがなかなか伝わらなかった。この地震が深刻だと伝えたのは、NHKの国際放送ワールドサービスネットワークだった。現地に特派員を送り、中継が入る。これによって地震の被害が想像以上に広範囲だと世界が知った。インドネシア政府の国際支援要請はそのあとだった。肝心のインドネシア政府すら、現地の被災者を把握出来ていなかった。
現在東南アジアの中で唯一日本での受信が困難なのは、ラオス国営放送。東北地方では見通しの良い環境と、3.6mのアンテで受信出来るようだ。
インドネシアでは自国と周辺諸国向けに、9チャンネルのデジタル放送が行われているが、日本での受信は不可能である。インドネシア政府は、自国の老朽化した衛星を使い続けなければならないという政治的・財政的混沌があり、PALAPA-C2を使い続けている。
今、中東の全ての国が、アジア全域をカバーする衛星を使い国際デジタル衛星放送を行っている。これらは日本にも届いている。また今後、アフリカ諸国でもアジア域への放送拡充をしようとしている。
国際衛星放送は、単なる難視聴や多言語対応の為のものではない。その本質は、いかに情報を早く、多くの国に伝えるか、という自国の主張と自国を守る場なのだ。
現在、韓国民放各社はフィリピンの衛星からアジア全域に向けて国際放送を拡大している。日本の民放だけが、取り残されている。大災害が起きた時、国際配信の手段を持たないテレビ局の電波は誰の目にも届かない。映像とは情報を伝えるだけではない。私達の国を見てくれ!!という姿勢でなくてはならない。インドネシアのテレビ放送は、鳥かごの中の飛べない鳥である。その姿を見たものは誰もいない。それは隔離された国になった証しだ。
保存されていた過去の最終ニュース......
★朝鮮中央放送、周波数を変更.....2003/02/28
THAICOM-3から放送されている、北朝鮮の朝鮮中央テレビが、これまでの拡張Cバンド域の周波数3,424Hから、通常範囲の3,678Hに周波数を変更した。デジタル放送のFECも2/3に修正され、より受信し易い環境になった。これは金総書記の誕生日に合わせたものと考えられ、対外的な戦略とも取れる。
★THAICOM-2でチャンネル9がデジタル放送開始.....2003/02/26
タイのMCOT-TV9は周波数3,800Hでデジタル放送を開始し、まだ残っているアナログとのサイマル放送に入った。通例から見て、約1ヶ月ほど同時放送されるものとみられ、タイ国内のデジタル化がまた一つ進む模様だ。
★NSS-6、東経95度で稼働開始.....2003/01/08
東経183度に続いて、東経95度にNSS-6が到着。稼働を開始した。NSS-5と同様のCバンドとKUバンド搭載衛星である。相次いでアメリカの衛星が太平洋からインド洋上に到着し、アジアの空のCバンドは過剰供給のように見えるが、アメリカや南アメリカの各国がアジアに進出し、衛星受信が賑やかになってくれればいいが・・・。
★INTELSAT、衛星を引継ぎ.....2002/12/17
INTELSAT8号系が東経176度付近で稼働したのをきっかけに、この付近の衛星の交替が行われた。
まず東経183度(西経177度)にアメリカの国内衛星NSS-5がTDRS-5と交替した模様だ。その後東経176度にはINTELSAT-804が正式稼働を開始した。
★INTELSAT-804がINTELSAT-702と交替.....2002/12/03
東経176度にあるINTELSAT702の位置に、8号系のINTELSAT-804が到着し、稼働を開始した。通信需要などの稼働率は低迷しているが、今後は804が役割を受け持つ事になる。
★PAS-8のTVBSパッケージは、スクランブル放送に移行.....2002/11/24
PAS-2とのサイマル放送を続けて来たTVBS muxはPAS-2での放送を終了させ、全ての放送がPAS-8に移行した段階で、スクランブル放送に移った模様だ。
★Gorizont-31、東経103度で稼働開始.....2002/10/02
ヨーロッパ域から移動して来た、ロシアのGorizont-31は、Express-9と同一の東経103度に到着し、最初のアナログ放送Telekanal Rossiyaが放送を開始した。
★中国教育電視台山東台、アナログ放送終了.....2002/09/10
APSTAR-1Aで放送を続けて来た、PAL方式によるアナログの中国教育電視台山東台は、8月一杯をもってデジタル放送へ移行した。この衛星は電波が弱いため、デジタルのCETV-STDを受信するには、一回り大きなアンテナが必要となるだろう。
★チャンネルV、アナログ放送終了.....2002/08/28
NTSCのアジア向け音楽チャンネルとして長らく親しまれて来た、CHANNEL Vが放送を停止させた。またGMA NETWORKも衛星を変更後、デジタル伝送のスクランブル放送へ移行し、NTSCのアナログが相次いで停波する事となった。
★ニューヨークの公共テレビを見る人々.....2002/06/15
2001年9月11日の米同時多発テロで、地元の人たちに"チャンネル13"の呼び名で親しまれているニューヨークの公共テレビ局WNETは、事件当時、WTCビルにアナログとデジタルの放送設備を持っていたがそれらの送信設備を失った。
アメリカの公共テレビ局は、個人や企業、財団などからの寄付で成り立っている。WNETは地上デジタル放送の資金集めで、2万5000人にのぼる個人や財団などの支援で総額2800万ドルの寄付を得て、昨年7月11日、ようやくデジタル放送を開始した矢先だった。
WNETの放送地域で高齢者や低所得者等約350万人が、アンテナ受信をしている。この人たちは放送を見られなくなってしまった。ケーブルテレビに加入していない低所得者の多くがWNETを見ていた。チャンネル13が見られなくなり、子供に見せる番組がなくなり困っているという声が多く聞かれた。このような受信者に放送を届けようと、仮の送信設備で急場を凌いでいる。
この事件は"チャンネル13"がニューヨークというコミュニティで果たす役割を改めて考えさせるものとなった。
日本でも地上デジタル放送の話が進んでいる。この恩恵を受けるのは、ケーブルTVの発達した都市近郊ではなく、難視聴に苦しむ山間町村なのかもしれない。
★フランス国営の宗教放送.....2002/05/24
日本の国営放送に宗教番組はない。単一民族国家でありながらテレビが宗教番組を放送出来ないのは、勿論法律にもよるが、実は国営放送に宗教番組がないというのは希有な事のようだ。
多民族、多宗教国家フランスでは、毎週日曜日に国営放送フランス2で、宗教番組が流れ続ける。
実は宗教人口によって各宗教には放送時間が決められ、人々はテレビでミサを見る事になるのだ。その内訳は、仏教が日曜朝8時半から15分間というように細かく区切られている。イスラム教は30分間、ユダヤ教は15分か45分。その他、東方正教、プロテスタント、カトリックと続く。実にユニークに思える。
日本は正月を祝い、クリスマスを祝い、この季節には鯉のぼりが宙を舞う。他の国と比較すると、その奇妙さがテレビ放送でも顕著である。宗教放送は民族や個人の主張でもある。それが認められているフランスと、認められていない日本。日本人が意思表示がヘタなのは、そのためなのか?
★豪州で「反サイフォン規制」が改正.....2002/05/04
聞き慣れない名の法律だが、英国を手本に大きな大会のスポーツ観戦を、視聴者が無料で視聴出来るようにする法律の事である。衛星放送や有料放送に独占されがちな先進各国と違って、豪州では今回、実に11競技、37のイベントのほぼ全試合を地上波の無料放送で放送すべしというもの。日本ではWカップサッカーの日本以外の試合は、スカパーとハイビジョンで放送されるが、どちらも有料放送である。NHKのBSは無料ではないのだ。
今回改正された中には、水泳世界選手権、パンパシフィック選手権、ゴルフ全豪、全米、全英の全ラウンドなどである。有料放送は全く手も足も出ない。6月のWカップサッカーは、地上波CH-9が独占放送する。豪州が出ていないWカップを何試合放送するかはまだ未定との事。これとて有料放送は手が出ないのだ。
ただ地上波はあくまで総合編成の為、リスト全体の15%しか放送していないという問題点もある。視聴者はと言えば、必ずしも無料放送に固執しないというアンケート結果がある。スポーツファンと市場原理を排除しようとする政府とでは、だいぶ考えに差があるようである。
★H2Aの搭載量向上へ.....2002/04/18
先頃、ヨーロッパのアリアンスペース社との間で、バックアップロケットとしての提携を発表したばかりの宇宙開発事業団の大型ロケットH-2Aは、今後の低軌道GPS衛星などの打ち上げ需要と、アリアンロケットとのバランスを考慮し、打ち上げ能力を向上させた上位機種の製造を発表した。
それによると、機種は「204」型と称し、通信需要増大に対応する三トン級の次世代大型通信衛星の打ち上げを担い、H-2Aの競争力を高める事を目指し、大型個体ロケットブースターを四本取り付けた形式になる。
従来より0.5トン上積み出来、一機当たりの打ち上げコストは95億円と現行とほぼ同じ。初打ち上げを2004年夏に予定している。三トン級のロケットは、世界市場をほぼ独占している欧州のアリアンロケットと同程度とし、より確実にバックアップ用ロケットとしての役割を確固にする狙いもあるものと見られる。
アリアンロケットが不具合を起こしたり、打ち上げ延期などが続いた場合のバックアップ用ロケットとしてH-2Aが決まっている。
★独キルヒが経営破綻.....2002/04/10
ドイツメディア界最大手のキルヒグループの中核企業キルヒ・メディアはミュンヘン地裁へ破産手続きを申請し、経営が破たんした。負債総額は65億ユーロ/約7500億円。同社が持つサッカー・ワールドカップの放映権はスイスの子会社に移管された。
キルヒ・メディアはW杯や自動車のF1など人気スポーツや映画、テレビ番組などの放映権売買を統括していた会社で、独民放テレビ最大手のプロジーペンSAT1にも52%出資していた。W杯、F1をはじめとする放映権独占への過剰投資が響き、昨年から急速に資金繰りが悪化していた。
日本でもスカイ・パーフェクト・コミュニケーションズがサッカーW杯の放映権を高額で手に入れ、赤字額が膨らんでおり、海の向こうの他人事では済まない状況にある事は間違いない。
★香港の新ペイTVようやく放送開始.....2002/03/31
2002年春節(旧正月)を迎えた香港の有料テレビ放送市場に、大きな変化が起こった。これまで2社独占だった市場で、2月22日と23日、立て続けに二つの新ペイTVのYesTVとPDMが放送を開始したからだ。
英国資本のYesTVは、6ヶ月の試験放送で、映画、娯楽など8チャンネルを香港最大の通信会社PCCWのブロードバンドを使って放送。
一方、台湾資本のPDMは、香港域内向けの初の衛星放送をまず2チャンネルで開始。最終的には20チャンネルの放送を予定している。
この2社の新規参入で、これまで独占企業だったケーブルテレビのi-Cabieと、PCCWとの間でいよいよ激しい競争が展開されることになった。
★フィリピンのGMA NETがデジタル放送開始.....2002/03/11
アクチュエータなどでアンテナを首振りさせる時、東の唯一の目標アナログ放送だった東経146度のAGILA-2のGMA NETWORKが一昨日よりデジタル放送とのサイマル放送を開始した。
1998年以降、NTSC方式のアナログ放送として親しまれて来た、東の唯一の放送が、デジタル放送とのサイマル放送を開始した事で、アナログ放送は近い将来、停波する可能性が出て来た。現在のデジタルチューナーは感度もよく、PAS-8などが目標となりえるものも出て来てはいるものの、やはり東域唯一のアナログNTSCが消える運命にあるかと思えば、寂しい気持ちである。勿論、現段階では停波するとは確定出来ないが、その可能性は濃厚と言えるだろう。尚、各種デジタルデータは周波数表を参考にされたい。
★膨れるスカパーの経常赤字.....2002/03/07
Sky PerfcTVを運営するスカイパーフェクト・コミュニケーションズの2002年3月期連結経常損益は、250億円の赤字になる見通しとなった。CS加入者自体は堅調な伸びが続いているものの、今年のサッカーワールドカップの放送権料約130億円が重くのし掛かってしまった格好となった。
W杯の全試合を無料放送する効果で契約者を伸ばす戦略だが、加入者より高い放送権料を払った形である。また5月以降に始める次期CS(CS110度衛星からの放送)放送関連事業でも赤字が予想される事から、更に足を引っ張りそうだ。
★Ku・Ka・Sバンド衛星、TDRS-I間もなく打ち上げ.....2002/03/06
AMCを管理運営するSES-AMERICOMによると、3月8日に打ち上げられるTDRS-Iは、東経172度に置かれ、フットマップは中国、東南アジア、オーストラリア、インドがカバーエリアとなっていて、日本は含まれていない模様だ。またニュージーランドも入っていない偏則ビームになっている。
東経172度と言えば極東アジアと東南アジアを想像しがちだが、今回のTDRS-IのERIPマップは意外と言えるだろう。何よりこの時期に稼働率の低いKa、Kuバンド衛星を太平洋上に持って来る事自体が奇異に映ってしまう。
同じようなKuバンド衛星、GE-1Aが全く稼働していない状況では、その行く末が不安でもある。
尚、3月19日には日本のJCSAT-8が東経154度に打ち上げられる予定である。
★TV Malagasy、放送を停止.....2002/03/02
SECAM方式ではロシア以外で唯一のアナログ放送だったTV Malagasyが28日をもって東経75度のLMI-1からの放送を停止させた模様だ。
TVマダガスカルは旧フランス領という事もあって、フランス色の濃いチャンネルでもあった。このチャンネルからはフランスのテレビ放送も一部再送信されていた。フランス語圏と言えばRFO Tahitiをアナログの頃、受信して見ていた覚えがある。ロシアとはひと味違ったSECAM方式の放送に胸躍らせたものである。
TV Malagasyが再び放送を開始するとすれば、デジタル方式になるものと考えられるが、今の所、別の衛星からの送信も確認されていない模様だ。
★CS110衛星とBS共用のepステーション登場.....2002/02/22
2月21日、東京国際フォーラム(有楽町)にて「epサービス事業」記者発表会が行われ、計4機種のSTB、epステーションが発表されました。
epステーションの特徴として、大容量ハードディスク(60GB以上)搭載。デジタル放送の長時間録画が可能。追っかけ再生機能。ep番組蓄積。56Kbpsモデム内蔵。1台でBSデジタル・110度CS放送を全て受信可能など。
価格は79,800円と83,800円の2タイプ。
★BスカイB、独キルヒから資金回収が困難に.....2002/02/14
オーストラリアのメディア経営者ルパード・マードック氏が会長を務める、イギリスのデジタル衛星放送BスカイBは、独のキルヒCATVの子会社に出資している資金の回収が、キルヒ自体の経営難の為、事実上困難となり、苦境に立たされている。キルヒは欧州全体の景気低迷の影響を受け、広告収入が伸び悩み、資金繰りが悪化している。その影響はBスカイBだけでなく、欧州のメディア業界全体を苦境に傾けている。
BスカイBは、1998年からデジタル衛星放送を開始。現在では、570万世帯の加入者を獲得し、欧州最大級のデジタル放送会社になった。しかしサッカーの放映権独占などで、巨額を投じた為、99年から赤字が続いている。
★CS110度衛星、間もなく試験放送スタート予定.....2002/02/11
雑誌DIME 2月21日号に、CS110用として開発されたHDD内蔵のSTB「epステーション」が掲載され、その放送が具体的に見えてきた。価格はアンテナ・工事費等で約10万円と予定されている。
CS110からは既に数波の強力な電波が送信されており、日本テレビ系のシーエス日本が放送開始を予定している3月1日には、何とか放送が出来そうな気配である。
プラットホームは二つあり、トランスポンダの番号によって、宇宙通信・ジェイサットに分かれる。その一つ、ブラット・ワンのHPによれば、具体的なチャンネルや番組内容が記載され、期待が持てそうだ。とは言え、利用者の負担は大きく、この放送が普及するかは、やはりBS・CSデジタル共用チューナーの実売価格による所が大きい。
BSデジタルは現段階では、中途半端な状態である。この救世主になりうるのかCS110衛星の登場は・・・。松下は、既存のBSデジタルチューナーを改良した両衛星対応型の予約販売を開始したが、今後予定されている右・左の両偏波対応なのかが心配な所。いずれCS110衛星からの放送は、間もなく始まろうとしている。
★ワールドカップ中継、フランス国営放送は放送を断念.....2002/02/07
5月に開催されるサッカー・ワールドカップ。フランス国民にとっては一大イベントである。しかし、2002年と2006年のワールドカップの世界放送権は、EBUの中では、ドイツのキルヒ・グループがFIFAから約2200億円でまとめて買い受けた。
キルヒがフランス国営放送に提示した額は、約200億円(1,83億ユーロ)という高額を提示した。フランス国営放送のスポーツ番組の年間予算は約180億円で、とても要求に答えられるものではなかった。ドイツでは二つの国営放送が獲得、イギリスは国営のBBCと民間のITVが獲得した。フランスは揉めた末、民放のTF1が約185億円で、放送権を買い取った。民放だけの放送となるフランス。これには、自国チームが勝ち進まない時のリスクを危惧する声もある。
★H-2A、間もなく打ち上げ.....2002/01/28
宇宙開発事業団によれば、純国産大型ロケットH-2Aの試験2号機を、来る2月3日午前11時32分、種子島宇宙センターから打ち上げる。
今回打ち上げられるH-2Aには、ロケットの性能確認装置とVEP-3(性能試験機ペイロード3型)、宇宙科学研究所のDASH(高速再突入実験機)が搭載される。打ち上げは当初今月31日の予定だったが、燃料系統の故障で延期になった。
静止軌道に4トン級の衛星を打ち上げる能力を有するH-2Aだけに、是非とも成功して欲しいものである。尚、この打ち上げの模様は、当日、宇宙開発事業団のHPで中継される。http://h2a.nasda.go.jp
★JSAT全衛星放送受信可能な驚異のアンテナを開発.....2002/01/22
Sky PerfecTVを放送するJSAT株式会社は、住友電気工業、住友商事と共同で同社が保有する放送用途使用の全衛星を受信可能なアンテナの開発に成功した。このアンテナは今春にも放送が開始される、東経110度衛星CS110を含む、Sky PerfecTVのJCSAT-3とJCSAT-4A、JCSAT-2(ミュージックバード)、更にBSデジタル放送衛星も受信する事が可能なもの。
開発された新型アンテナは、従来の概念を打ち破り、あらゆる方向から到来する電波を均一な利得で受信する事が可能な球状誘電体レンズ「ルーネベルグレンズ」を複数静止衛星の同時受信に応用したもの。半球レンズを用いて、東経110度から東経154度までの静止衛星の同時受信を可能にしている。
このアンテナの登場によって、衛星が増えれば、受信アンテナも増えるという課題を解決することにもなるだろう。言葉では表現が難しいので、
写真でご覧頂きたい。
★2基のINSAT、間もなく打ち上げ.....2002/01/12
インド宇宙研究機構は、衛星デジタル放送の需要に応えるべく、1月23日、INSAT-3Cを。2月14日、INSAT-3Aを相次いで打ち上げる予定になっている。
INSAT-3Cはアリアン42L型で東経74度の新軌道位置に打ち上げられる。INSAT-3CはCバンド30本を搭載したCバンド衛星で、インド向けのデジタル放送の需要に答える。一方、INSAT-3Aは先に打ち上げられているINSAT-3Bと同位置の東経83度に打ち上げられる。既に満杯状態のINSAT-2Eをバックアップする形になる。
インド向けの衛星放送は年々盛んになって来ており、海外資本の導入に積極的なインドが、衛星放送の需要開拓をも狙ったものと考えられる。インド向けはASIASAT-3Sからも放送されており、この増加の傾向はまだまだ続きそうだ。
★ドイツの衛星デジタル放送、依然赤字が続く.....2002/01/08
年が明けて、初めてのコラムとなった。去年は約半年、テレビの世界から離れた入院生活を送る羽目になったが、今年は入院だけはしたくないと決意した新年である。
さてドイツ最大のメディア企業キルヒ・グループ。その総帥レオ・キルヒが昨年暮れ75歳を迎えたが、ドイツの各紙はこの話題を大きく報じた。キルヒが全世界から注目を浴びたのは、サッカーワールドカップ2002年および2006年大会放送権の販売権をそれまでの10倍以上で獲得し、世界の放送界を驚愕させた事である。
1997年7月、キルヒ・グループはドイツ初の衛星デジタル放送「DF1」を開始した。しかし加入者は期待通りに伸びず、赤字が膨らむだけとなっている。2001年末現在での加入者数は245万で、依然として目標を大きく下回っている。年間の赤字額も10億マルク(約560億円)以上と推定されている。2002年半ばに、キルヒ・メディア社は株式上場を目指しているが、レオ・キルヒ総帥の手腕が試されようとしている。
日本の衛星デジタル市場とヨーロッパを比較する事は難しいが、最悪の景気が続く中、日本人が家庭での団らんに戻ってテレビを見る機会が増えているのは確かなようだ。
★オーストラリアABC、アジア域グローバル放送開始.....2001/12/26
これまでは、親密な関係にあったインドネシア向けに、ATVがオーストラリアのテレビとしては唯一、対外放送を行った経緯がある。PALAPA-B2衛星の頃からインドネシア向けにアナログ放送を行っていた。
東経166度のPAS-8からABCがテスト放送を開始した事により、オーストラリアがいよいよ本格的な広域対外放送を開始した事になる。この背景には、中国のWTO加盟と香港市場への参入があるものと考えられるが、スクランブル化するかが微妙なところだ。
番組内容は、プロモによると、ニュース・情報系のチャンネル編成になるものと見られるが、東京特派員も登場する事から、東アジアを対象にした広域放送を行うとも考えられる。位置づけとしては、NHK WORLDのようなものかもしれない。
いずれにしても、これまではPALAPA-C2からの微弱電波だった為、オーストラリアの放送を見る事は出来なかったが、現在唯一のノンスクランブル放送としてABCのプロモが映ることは、衛星ファンとして喜ばしい限りだ。
★「月刊サテライトマガジン」休刊.....2001/12/22
サテライトマガジンのホームページによれば、15年間衛星愛好者の指標として頑張って来た同誌が、先月発行の12月号をもって突然休刊することになったようだ。事業の縮小による余波と見られるが誠に残念である。
同誌の最新号はホームページによれば、執筆者の了解を得られたらホームページに1月号として掲載されるようだ。また、衛星関連のニュースは更新されているので、ホームページがこのまま存続するのかも気掛かりなところである。サテライトマガジンは月刊誌として十分読者の期待に答えてきたと思う。そのがんばりに改めて拍手を送りたい。
★中国、SINOSAT-1で海外放送を一括管理.....2001/12/18
中国国内で海外放送が解禁されている広東省では、香港からの番組を楽しむ事が出来る。しかしここに中国政府の規制が息づいている。
香港のテレビニュースは、しばしば突然、政府公報などの別の静止画像に切り替わり、ニュースが中断する。カットされるのだ。中国にとって取り締まりの対象となる民主化運動やある種の団体などに関するニュースだ。アナウンサーがニュースを読み始めると同時に画面が切り替わる。生放送なのにどうしてそんな技が可能なのか・・・と言えば、香港からの電波は全てケーブル局に流す際、5〜6秒のディレイタイムという時間差をつけて再送信される。そのわずかな時間を利用してニュース項目をチェックするのだ。こんな綱渡りが24時間行われている。
これまでは、三ツ星以上のホテルや外国人居住区などでは原則的に、NHK WORLD、BBCなど27チャンネルの放送をAPSTARやASIASAT衛星から直接受信出来た。しかし間もなく、中国側が定めた中央受信施設で一括受信したあと、SINOSAT衛星から再送信し、その衛星電波だけを受信させるシステムに変更される。
勿論、受信者が何を見ているか掌握する為だ。またこれによって衛星テレビ各社からは高額の再送信手数料を徴収する事が出来る。中国側では、今回の処置は商業目的だとしているが、気に入らない番組はいつでも停止出来るという利点があるのも確か。SINOSATからの再送信電波には、全てスクランブルが施されるのは言うまでもない。
★中国CCTV-9、ニューヨークなどで放送可能に.....2001/12/12
世界各地に暮らす華僑・華人は8000万人とも言われている。中国国営放送の英語チャンネルCCTV-9は、現在6つの衛星を使い、地球の98%をカバーしていると言う。
しかしアメリカでは、ケーブル等での受信視聴は認められていない現状がある。これが2002年初めから、AOLタイムワーナー社のケーブル網を通じて、ニューヨークやサンフランシスコなど一部の地域に限って視聴できるようになった。これはAOLの中国語娯楽チャンネルを広東省の一部地域で配信することを認める交換条件として、中国側が実現させたものだ。
CCTV-9は放送スタイルを国内向けと海外向けとで全く異なった形式で放送している。海外向けは欧米スタイルに味付けを変え、国内向けでは中国政府の党の指導指針が必ずと言っていいほど冒頭に登場するが、海外向けは国内の実状をそのまま伝える形式ではなく、巧みに英語を操るキャスターが随所に登場する。この方式には、中国政府の立場を宣伝し国際世論を味方にしたいという思惑が見えて来る。中国人の誇りを華僑・華人に伝える手段して、この配信可能は中国がアメリカに大きな足がかりを作ったと言えるだろう。
★もう一つのアフガン戦争.....2001/12/05
アフガニスタン空爆が始まった10月上旬、米ニュース界では、FOX NEWSとCNNの熾烈な駆け引きが行われていた。事の発端は、CNNが9月にFOXの報道番組の看板女性アンカーを巨額の契約金で、FOXとの契約途中で引き抜いた。
更にテロ発生後のニュース報道では、CNNは視聴世帯が813%も伸びたのに対し、FOXは478%に留まった。特に湾岸戦争報道を独占したCNNはアフガニスタンにも75人の記者を送り込み、テロ報道をリードしている。
FOXは「引き抜き」と報道記者不足を補い、CNNの牙城を切り崩す為に、異例の現地引き抜きを行った。CNNの現地特派員S・ハリガン氏(39歳)をスカウトし、FOXとしてはアフガニスタン初のカブール支局を開設したのだ。ハリガン氏はモスクワ特派員を10年務めた敏腕記者で、タリバンに反抗する北部同盟に食い込んでいる。
対テロ戦争は湾岸戦争と異なり、テレビ向きとは言い難い。つまり報道は映像よりリポートの質が決め手となる。FOXは、そのような経験豊かで、ユニークな視点を提供できる記者を望んでいたに違いない。
★無事帰宅.....2001/11/30
中にはあらかじめ入院の予定を立ててから病院に来る人もいるが、やはり突然入院するハメになる人が大半だろう。7月下旬のある朝、突然起きられなくなった。そして夜には病院のベットの上に居た。
ちょうど夏真っ盛りの時期だった。殆ど隔離状態で、テレビも新聞も見られない。感情の起伏が症状を悪化させるので、あらゆる情報が入って来なかった。「テロ」があったと知ったのは、10月中旬頃だった。
確かに4ヶ月間は長いが、病状が安定しない為、何度か主治医が代わった。浮き沈みを繰り返しながら、退院して来て、このページが活きている事を嬉しく思った。スカパーでカタールの衛星放送アル・ジャジーラがノンスクランブルなのは驚いた。それに東経110度CSで、日本テレビ系列のシーエス日本が、"ジャイアンツ戦完全中継"を打ち出した。トップ&リレーではない、ノンストップ放送。BSデジタルでは実現出来なかった事。来春3月には本放送を開始する予定だと言う。
とにかく衛星の世界は賑やかだ。しかしそこから放送している局は、どこも賑やかとは言えないようだ。