フラッシュニュース

★SatcoDX Satelliteサーバーが閉鎖.....2010.01.14
 世界でいち早く衛星チャートの掲載を開始した老舗サイト、SatcoDXドメインが2009年12月末をもって閉鎖した。SatcoDXの歴史は30年以上にも及び、その後に登場したLyngsat.comにも多大な影響を与えた。
 しかし年々多種多様になるデジタル放送の形式やデータの収拾方法が複雑になり、次第にデータの更新が詳細さを欠いて来ていた。実際、筆者が寄稿しようとした際にも、以前は通常データの送信だけで良かったが、近年、専用のCD-ROMとPCを使い、衛星データを自動送信すると言う方法が採用され、一気にデータの更新が遅れていた。
 またCD-ROMの入手には電話での英語会話が必要である事や、住所等の詳細データを明示しなければならず、これが面倒で敬遠されたとも言える。衛星データの更新には、多くの善意の寄稿が頼りである事は間違いない。多くの情報を多くの人と共有したいという願いからの善意なのだが、それを強要した恰好となったのが閉鎖の要因かもしれない。
 それでもSatcoDXが果たした役割は大きく、日々変化する衛星放送データの更新がいかに難しいかを物語っていると言えよう。これで国際的な衛星チャートはLynesat.comだけとなった。
 SatcoDXのウェブデータはDishPointer.comサーバーに引き継がれた。

 DishPointer.comの利用方法を紹介しよう。
1.まず受信したい衛星の位置か衛星名をリストから選択。
2.次に自分の住む住所をGoogleアースの衛星写真から探し、ポイントする。
3.縮尺を見通しの出来る建物など目印になる範囲になるよう選択する。
4.すると画面上に衛星の方向へのラインが黄色線で表示されるので、そのライン上にある目標物の方へアンテナを向け、あとは仰角をチューナーレベルを見ながら合わせればOK。

 実際に試して見ると、物凄く簡単に衛星の電波を掴まえる事が出来た。これはお薦めである。


★JCSAT-12の打ち上げ成功!.....2009.08.30
 日本のJCSAT-12とオーストラリアのOptus-D3を搭載したAriane5型ロケットが2009年8月21日に打ち上げられ、両衛星ともそれぞれ所定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。
 今後JCSAT-12は、現在JCSAT-3Aの予備衛星となっている東経129度付近に移動し、JCSAT-Rの後継として予備衛星となる見込みである。
 一方、既に上下角(incl. 1.7度)に達し、インクランド衛星となっているスカパーやTASを放送中のJCSAT-3A(東経128.0°E)とJCSAT-Rが交替し、その全ての放送を受け継ぐと思われる。


★SPACE DiVAノンスクランブル放送.....2008.12.30
 衛星デジタル音楽放送SPACE DiVAが、今年も年末年始のノンスクランブル放送を始めた。勿論、年末年始だけの事だが、ちょっと嬉しい。年始は何日までノンスクランブルなのだろう…。せめて4日の日曜までやって欲しい。

★Superbird-C 予備衛星となる.....2008.11.14
 日本の通信・放送衛星 Superbird-C号機は、2008年11月11日、最新衛星 Superbird-C2と交替。Superbird-Cはこれまでの静止軌道である、東経144.00゜Eから東経144.02゜Eへ移動し、替わってSuperbird-C2が東経143.90゜Eから放送を開始した事が判明した。
 Superbird-Cは1997年7月28日、アメリカのAtlasロケットで、ケープカナベラル宇宙センターから打ち上げられ、11年の間、民間用の通信衛星として活躍して来た。
 Superbird-C2は2008年8月14日、フランス領ギアナ・スペースセンターから世界最大の打ち上げ用ロケットAriane-5型で打ち上げられ、無事軌道投入に成功し、これまで軌道試験を重ねて来た。現在、この衛星からは、デジタル音楽放送のSound Planet、J-HITSの他、台湾のHOP TV Network、フィリピンとタイの番組をネット配信するAccess TVが常時利用している。全て日本向けのサービスである。
 今日現在、このような通信・放送・インターネット・災害・自治体利用の日本の衛星は、全部で12機。これらはBSを除いて、全て民間が打ち上げたロケットである。BSは災害時に災害を伝えるのみで、災害時には何の役にも立たない訳だ。山間地との衛星電話も全て民間頼りとなっている。オリンピックの中継でもやはり民間の衛星を借りて中継する。大リーグ中継は海底ケーブルだけど…
 民間衛星を決して侮れない。これらが常に私達の生活を支えてくれている。

PROTOSTAR-1打ち上げ成功.....2008.07.10
 2008年になって4回目となる、アリアン5型による打ち上げは見事成功し、二つの衛星は予定の軌道に投入された。打ち上げは、UTC標準時2008年7月7日午後9時47分(日本時間2008年7月8日午前6時47分)フランス領ギアナスペースセンターから、PROTOSTAR-1とBADR-6の2基が打ち上げられた。
 ところでPROTOSTAR-1はどこの衛星かと言えば、本来はCHINASAT-8と言う中国が発注した衛星だった。ところが米国政府が輸出許可を下ろさず、代替となる会社を探していた。
 その結果、248億円とも言われる資金を用意したのは、何と、本社がバミューダにあるアメリカの企業だった。これで国務省の許可が下りた。
 結果的に、これまで1基も衛星を持っていない企業が、何故アジアで衛星放送サービスを提供するのか、詳細は不明だが、静止軌道位置は東経98.5度で、本来は中国の登録位置だが、ここからインドと東南アジア向けに放送サービスを行う予定としている。
 
★北京オリンピックのEBU伝送にINTELSAT衛星を使用.....2008.06.17
 常に世界の主な商業衛星サービスのプロバイダーと、1968年以来あらゆるオリンピック大会においてグローバルな衛星適用範囲を提供してきたインテルサットLtd,は、欧州放送連合(EBU)が2008Summer Gamesの全てのビデオキャリッジの為、そのマルチトランスポンダー取引をヨーロッパEBUと締結したと発表した。
 EBUは、HD伝送に関する映像のすべてを各国及びサービスメンバーに分配する為に、東経50.2度に位置するインテルサット706衛星を使用する。伝送にはダウンリンク用にKu-バンド、アップリンク用にCバンドを使用する。またアップリンクは北京から直接行われる。

★NHK BS Hi-Vitionを2011年で廃止.....2008.05.24
 NHKのShigeo Fukuchi会長は先日の定例会見で、2011年から衛星デジタル放送のうち、BS-HiVitionを廃止し、チャンネルを二つにする考えを明らかにした。その理由として総務省が衛星チャンネルを削減し、空いた電波帯域を民間に開放する方針を受けての対応となった。NHKはこの方針を受け、9月までにまとめる中期経営計画に盛り込む。
 またNHKは今のBSアナログ放送についても、2011年で廃止してデジタル放送のみに移行する考えだ。

★Arianespace会長、日本のHDTVとBBに期待.....2008.04.17
 衛星打ち上げサービス大手アリアンスペース社の会長兼CEOであるJean-Yves Le Gall氏は2008年4月11日の定例記者会見の中で、「今後、日本企業から請け負う商業衛星の打ち上げは、HDTV放送やブロードバンド・サービスに向けたものが期待出来る」と語った。
 アリアンスペース社は毎年12機程度の商業衛星(主に放送衛星や通信衛星)を打ち上げているが、このうち日本企業から依頼を受けるのは毎年1機程度だが、「日本のように安定して衛星を打ち上げている国はない」と分析。同社が米国の次に重視している市場だと言う。
 アリアンスペース社は2008年と2009年にも1機ずつ日本の衛星を打ち上げる。2008年夏には宇宙通信のSuperbird-7。現行の通信衛星Superbird-C(東経144度)の寿命切れにともなう代替機の打ち上げ。同社によれば、この衛星は主にケーブルテレビの事業者向けに利用すると言う。海外のコンテンツ提供会社が、通信衛星を使って日本の放送事業者に番組を配給する「HITS」と呼ばれるサービスにも利用する。
チャンステスト

2009年夏にはJSATの通信衛星JCSAT-12を打ち上げる。こちらはJCSAT-Rの後継機として、スカイパーフェクト・コミュニケーションズが提供している多チャンネル放送サービスの衛星2機の予備衛星となる予定だ。
 通信衛星を利用したブロードバンド・サービスとしては、米BBSAT社がSuperbird-B2を利用して、2009年度のサービス開始を予定している。この衛星は寿命が2015年前後に切れるため、宇宙通信では2013〜2014年をめどに後継機を打ち上げる予定だ。但しこの打ち上げに関してはまだ検討段階だとしている。

 年々衛星本体の大型化に伴い、大きなバッテリーの搭載やデジタル化によって周波数帯域が狭くなり燃料の効率化が進み、寿命も延びている。打ち上げビジネスは更に厳しくなっており、これから参入しようとしている日本は、先行する各国企業に太刀打ち出来るか…、ビジネスとして成立するかは難しい。


★ロシア、EXPRESS-AM4製造プロジェクト開始.....2008.03.27
 ロシアのSatellite Communications社(RSCC)は高出力衛星製造を造るために、Khrunichevセンターと共同で契約書にサインした。
 製造を担当するのはヨーロッパのイーズアストリウム社で、衛星バスはユーロスター3000Eが基本となる模様。ユーロスター3000Eは、INMARSAT-4F1と4F2、HOTBIRD-8、EUTELSAT-W3A、INTELSAT-10-02など多くの衛星に使用されていて、軌道上での修理が容易な事から選定されたものと見られる。
 EXPRESS-AM4はCバンド、Kuバンド、Kaバンド及びLバンドを搭載し、計63のトランスポンダーを備える予定だ。更に10基のアンテナが高性能適用範囲をロシア連邦に限定し、CIS各国も利用可能になると言う点にも注目したい。EXPRESS-AM4は2011年後半に打ち上げの予定で、設計寿命は15年。静止位置はロシアの登録軌道、東経80度に置かれる模様だ。放送の自由競争が激化するロシアや周辺国にとって、衛星放送の役割は増加している。自国や自社を世界にアピールする為、又放送のインフラ整備の為、ロシアは着実に衛星放送が国境を越えている。

 まるで未だに国際衛星放送をしたがらない東京5キー局を発展途上国と見下げているようだ。


H2Aロケットによる初の商業衛星受注へ.....2008.03.08
三菱重工業は国産ロケットH2Aを使った商業衛星を打ち上げる事を明らかにした。アメリカと韓国の通信関連企業と最終交渉に入り、2008年3月中にも業務を受注する見通しとなったための発表となった。
H2Aはこれまで14号機の打ち上げに成功しており、技術の信頼性が強まり、世界の商業衛星打ち上げ市場で競争可能なまでに製品力が高まったとの評価が出ていた。これまでは政府系の観測・技術衛星などしか打ち上げておらず、この受注が成功すれば正に日本の悲願達成となる。
 現在、民間用商業衛星の市場はヨーロッパのアリアン5型とロシアのプロトンが、その打ち上げの信頼性において圧倒的シェアを誇っており、日本の衛星もほぼアリアン5型に依存している状態だ。特にアジアでは中国、インドの衛星放送大国が自前のロケットでの打ち上げを行うなど、自国の衛星は自国のロケットで…という傾向が顕著になって来ている。
今回の交渉について佃和夫社長は更に、2009年2月までに打ち上げる見通しであり、H2Aを使って打ち上げ、映像や各種データ通信に利用されるだろうとも述べた。但し交渉相手の企業名は明らかにしなかった。

★EXPRESS-AM33最初のビーコンを発信.....2008.02.21
去る1月28日に打ち上げられたEXPRESS-AM33は、昨日から東経81.5度上でビーコン信号の送信を開始した。
最終的には東経96.5度までゆっくり移動すると見られ、概ね2ヶ月程度で予定軌道位置に到着するものと見られる。

★EXPRESS-AM33打ち上げ成功.....2008.02.01
ロシアの最新衛星EXPRESS-AM33が去る2008年1月28日、モスクワ時間午前4時18分、日本時間午前9時18分にバイコヌール宇宙基地からプロトンロケットで打ち上げられ、打ち上げは成功し、無事予定の軌道に投入された。最終的な静止軌道位置は東経96.5度になる。ロシアの衛星では既に東経140度のEXPRESS-AM3の中継器が飽和状態の為、その機能を補う衛星として使用される模様で、フットプリントマップを見ても中央アジア全体をカバーしている事から、日本での受信は北日本までがギリギリかもしれない。
いずれロシアのテレビは次々にスクランブル化されており、あまり期待は出来ないかもしれない。

★2009年の衛星打上げスケジュール.....2007.12.23
2007年の衛星業界最大のニュースは、PANAMSATの衛星名が消え、INTELSATに変更になった事だった。
 しかしそれは私が知らなかっただけで、業界全体では冷静に受け止められたのかもしれないが、しかし長い衛星受信生活の中で、衛星名が変更されると言うのは殆ど皆無だっただけに、PANAMASATの名前が消えてしまったのは寂しい。
さて来年も衛星の更新は行われる。老朽化したり不具合が起こると、大変な経済損失になりかねない。その為多額の費用を投じて予備衛星や代替衛星を打ち上げる事になる。来年は一体どの国が、どんな軌道位置に、どんな衛星を打ち上げるか、まとめてみた。
▼1月14日トルコの衛星THURAYA-3、東経98.5度に。打上げロケット…ロシアZenit-3型
▼1月27日ロシアの衛星EXPRESS-AM33、東経96.5度に。打上げロケット…ロシアProton型
▼2月頃、中国の衛星CHINASAT-9、東経134.0度に。Kuバンド衛星。打上げロケット…中国長征3B型
▼1月〜3月頃、日本の衛星SUPERBIRD-7、東経144.0度。Kuバンド衛星。打上げロケット…欧州宇宙機関Ariane5型
▼3月28日頃、ベトナム初の衛星VINASAT-1、東経132.0度 打上げロケット…欧州宇宙機関Ariane5型
▼8月頃、インドの衛星INSAT-3D、東経93.5度。打上げロケット…インドGSLV型(海上発射型ロケット)
▼7月〜12月頃、中国・香港の衛星ASIASAT-5、東経100.5度。14Kuと26Cバンド衛星。打上げロケット…ロシアZenit-3型
▼10月〜12月頃、マレーシアの衛星MEASAT-1R、東経91.5度。現運用中のMEASAT-1と交替後、MEASAT-4と呼称。打上げロケット…ロシアZenit-3型

★Palapa-C2の後継衛星調達か!?.....2007.04.17
ヨーロッパ衛星追跡管制センターの情報によると、長らく後継衛星の打ち上げが待たれていたインドネシアの通信衛星、PALAPA-C2の後継衛星PALAPA-Dの調達を行った事が分かった。正確な打ち上げ時期は不明だが、早ければ2009年の夏頃と見られ、ようやく電波事情の改善が計られる見通しとなった。
現在使用されているインドネシア唯一の放送通信衛星PALAPA-C2は打ち上げから既に10年が経過し、電波事情の改善に迫られていた。しかし、インドネシア国内では東チモールの独立や政情不安、経済の不安定、更に相次ぐ地震や津波災害の為、国内支援に重点が置かれているため、後継衛星の調達が遅延していた。中継器稼働率の高いタイのThaicomは既に電波のより強力なThaicom-5を運用。中国もASIASAT-4S、APSTER-6などの大型衛星への切り替えが行われ、地上での受信がより簡便になってきた。これらの基盤整備にインドネシア政府は手をつけられず、国内の民間放送などは送受信環境の悪さの中で放送を行って来た経緯がある。
インドネシアの放送は日本と同様に非常に閉鎖的で、電波の改善の努力を見送ってきた経緯がある。その一例がブルネイの使用衛星変更だった。それまで長らくPALAPAを利用していたブルネイだったが、遂に今年なって衛星をASIASATに変更し、周辺国での視聴を容易にした。インドネシア政府の見栄は、テレビ後進国への仲間入りを促す形となっている。

★M5ロケット、9月の打ち上げで廃止・後継機開発へ.....2006.08.04
宇宙航空研究開発機構は26日、天文衛星や科学衛星などの打ち上げに使ってきた「M5」ロケットを廃止すると宇宙開発委員会に報告した。来る9月23日に太陽観測衛星「SOLAR(ソーラー)-B」を打ち上げるのが最後となる。同機構はコストや能力を抑えた後継ロケットを来年度から開発し、2010年度の1号機打ち上げを目指す。M5は旧文部省・宇宙科学研究所が開発したロケットで、科学観測衛星向け。1号機の打ち上げは1997年で、これまで計6機のうち5機が成功した。ただ、打ち上げ費用が1機約80億円と割高なうえ、準備期間もかかる難点があり、7号機で廃止することにした。M5で2010度年に打ち上げる予定だった金星探査衛星「プラネットC」は、代わりに主力ロケット「H2A」を使う。
宇宙機構が検討している後継機は、M5と同じ固体燃料を採用。低軌道に1.8トンまでの衛星を打ち上げられるM5に対し、後継機は0.5―1.3トンと、より小型化する方針。H2Aの技術なども活用することで、打ち上げ費用を約25億円以下に抑える考えだ。

★中東で初。中国人経営の衛星放送開始.....2006.08.02
2日深夜に中国紙・温州商報が伝えたところによると、中国人が中東地域で経営する初のテレビ局「アジア商務衛星テレビ」が1日、正式に営業を開始した。中東や北アフリカなど31カ国に向け、アラビア語と英語でニュース番組などを24時間放送する。約4億人が視聴できるという。
経営不振のアラブ首長国連邦の国営テレビ局(ドバイ)を、現地に進出した中国浙江省温州出身のビジネスマンらが昨年末に買収。アジア関連の経済ニュースの割合を大幅に増やしたほか、中国のテレビ局が製作した中国文化や歴史を紹介する番組も放送するらしい。

★タイの次世代大型衛星Thaicom-5がGMT標準時2006年5月27日、ヨーロッパのアリアン5型ロケットで21時9分、打ち上げられ、軌道投入に成功した。静止軌道位置は現在稼働中のThaicom-2/3と同じ東経78.5度。Thaicom-5はC-バンド24本、Kuバンド14本を搭載し、間もなくテスト配信を開始する模様だ。
現在タイのテレビ放送はThaicom-2でのアナログとデジタルでのサイマル放送が行われているが、これによって、アナログ放送が終焉するかもしれない。フットプリントはまだ不明だが、日本で実質受信不可のThaicom-3のV偏波のチャンネルも受信出来るようになる事を期待する。


CHINASAT-9 http://space.skyrocket.de/